私は、代々この「いも家」に仕えるさつま太郎と申します。
今日は、家臣である私が、このいも家に起こった惨劇の一部始終をここに記したいと思います。
どうぞ、お付き合い下さいませ。
今日は、朝から黒煙が立ちのぼって、何やら不吉な予感がしておりました・・・。
これは、我が城の天守閣。
(※焼き芋って、子どもたちが掘った芋でやるんじゃないの?というツッコミは、そっと心にしまって下さい。)
そして、こちらが、いも家の当主でございます。
暖かい陽に照らされ、城下は祭りのような賑わいでございました。
そんな折、突如として殿は曲者にさらわれてしまったのです!!
私は、殿を探して四方八方と駆けまわりました。
「殿~!!殿~!!!」
ここでは、ござらん。
「殿~!!殿~!!お返事を!!」
ここにも、おられん。。。
「殿~!!ま、まさか水攻めに!!」
いや、殿ではない・・・。
「おぉ、殿。ここにおりましたか。無事で何より。
何やら、得体のしれないものに包まれておりますな。
すぐに、助けますぞ!」
「・・・おい!殿をどこへ連れて行く!
待て!待つのじゃ~!!!」
「町人!殿はうさぎになどならぬ!」
「あ!あれは、敵対するぽてと家の重臣たち!
殿をどうするつもりだー!!」
そして、殿は黒煙の中へと消えていきました。
「・・・・・・・・・・とのぉ(涙)」
それきり、殿とは会えないと思っていましたが、
再び殿は我らの前に姿をお見せ下さいました。
しかも、とびきり甘い男になって。
「と、とのぉ~~~~!!!」(感動の再会)
おわり
By ななこうのななこ
昨年の「ぼくの一日」も合わせてどうぞ。